新盆・初盆(2)

故人が亡くなられて、初めて迎えるお盆のことをいいます。前回の投稿に続き、新盆・初盆の過ごし方をご紹介させていただきます。

盆提灯について

一般的な盆提灯は、お盆にご先祖の霊が帰ってくる際に、目印となるようお迎えするために焚くのが「迎え火」となります。大切な役割を持つ、お盆のお供えとして最も重要なものとされています。

また、新盆の場合は、普通の絵柄の入った盆提灯のほかに、白提灯(白い火袋の提灯)を飾ります。これは初めてお戻りになる御霊が迷子にならないよう、特別な目印にしてお迎えするためです。この白提灯を飾るのは新盆の時だけで、お盆が終わったら送り火で燃やすか、菩提寺にお納めします。

※浄土真宗では盆提灯ではなく、切子灯篭をご用意されるのが一般的です。

「迎え火」「送り火」

「迎え火」は、ご先祖の霊が帰ってくるときの目印。「送り火」お盆が終わり再びあの世へ見送りするときの火のことをいいます。

それぞれ、家の門口や玄関、もしくはお墓で、素焼きの皿の上で「おがら」を燃やすなど、宗旨や地域によって異なる行事を行います。

また、マンションなどの共同住宅の場合、ご家庭で火を焚くことは難しいため、盆提灯を迎え火・送り火とすることも少なくありません。

※浄土真宗では迎え火・送り火は行わないことが一般的です。

(次回に続きます)

※この投稿は、墓苑に関する一般的な知識の普及を目標にしています。当寺に関するご案内ではございませんので、何卒ご了承下さいますようお願いいたします。