真言宗 豊山派の年中行事(4)

彼岸会(ひがんえ)

彼岸は春秋の2回、春分の日と秋分の日を中日として前後各3日間、合わせて7日間をいいます。
ご先祖様やすべての精霊に感謝の気持ちをこめて、お墓参りや菩提寺の彼岸会に参加しましょう。
彼岸とは悟りの岸という意味で、この世の迷いの岸”此岸”から彼岸へ到るために、自らの行いを反省し、生きる喜びを感得する日なのです。それには六つの到彼岸である波羅蜜の修行法があります。布施(精神的、物質的なほどこし)・持戒(いましめを守る)・忍にん(たえしのぶ)・精進しょうじん(ゆるがぬ努力)・禅定(心の安定)・智慧(真理を明らかに見ぬく洞察力)の実践をすることです。
「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、春と秋の好季節に、これら6つを実践するため、清らかで澄みきった心になって仏の智慧をみがき、素直な自分を発見する日にしたいものです。

※この投稿は、墓苑に関する一般的な知識の普及を目標にしています。当寺に関するご案内ではございませんので、何卒ご了承下さいますようお願いいたします。