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真言宗の行事 護摩供

護摩供(ごまく)

護摩供は、御堂の中で火を焚き、燃え盛る炎の中に御本尊(不動明王)をお招きして、真言を唱えながら一心に諸願成就を祈る真言宗が秘法とする護摩法です。

柴燈護摩は、宗祖・弘法大師の孫弟子にあたる理源大使・聖宝が、 日本七霊山の一つ大和峯山で修行中に柴を集めて護摩を焚き、 毒蛇を退治したことが始まりとされています。

堂内で行う壇護摩の他、屋外で修される紫灯護摩もあります。お寺毎に特に日を定めて、年中行事や月例行事として随時行われることが多いようです。

真言宗の行事 青葉まつり

青葉まつりは、宗祖、弘法大師(こうぼうたいし)空海(くうかい)と、中興の祖・興教大師(こうぎょうだいし)覚鑁(かくばん)の誕生を祝う行事です。

即身成仏の教えを広めた、両大師にたいする報恩謝徳の気持ちでお祝いします。
弘法大師のご生誕は774年(宝亀5年)、興教大師のご生誕は1095年(嘉保2年)とされています。

お2人が生まれた6月が、緑の美しい季節ですので、このお祝いを「青葉まつり」といいます。

お葬式の変化、小規模化について

お葬式といえば、これまでお寺を含む、地域のいろいろな方々の協力によって進められてきたものでした。
読経や焼香などを執り行い、故人の死を友人・知人・近隣・仕事関係に幅広く伝え、盛大に見送ることが、故人への手向けになると考えられていました。地域の共同体や企業などが協力し、人を動員して、できるだけ大勢が会葬する大規模な葬儀が良しとされていたのです。

現在もこのような伝統的な葬儀はよくみられますが、特に都市部では小規模化・個性化が進んでいます。

少子高齢化や核家族化、ご近所とのお付き合いの減少などが一般的になり、ご自身のお葬式は家族葬がいい、親族と親しい人でささやかに見送ってほしいと希望されるお方が増えています。

家族葬とは大まかに、近親者のみで行うご葬儀のことです。通夜と告別式といったセレモニーをご家族の他は身近な友人、知人と少人数で執り行います。儀礼的な弔問は受けないこともあります。

無宗教の場合の法要はどうなるのでしょう

当寺では執り行いできませんが「無宗教葬」というのは、宗教的な形式にとらわれない自由な形で故人とお別れする新しい葬儀の執り行い方をいいます。そのため、後の法要の仕方関しても特定の形式は一切ありません。いつ、どういう形で追悼するかは自由です。

例えば、一般的な仏教の場合に「年忌」に合わせて法要を行うように、1年や2年などの区切りを法要の日に定めるのも良いでしょう。その場合は命日ではなく誕生日でもかまいません。また仏教の法要に合わせても問題ありません。